kt_005_01
kt_005_02
kt_005_03
kt_005_04

プロの仕事を見せていただきました!

2年前、私がロンドンにあるレコーディングスタジオに出向いて声優の真似事をしたのは(声優(2)はじめての声優体験)このためでした。今でこそ新型コロナでリモート作業が当たり前かもしれないけど、やっぱり最初は「大丈夫?」「どんな機材使ってるの?」誰もが戸惑ったと思います。そこで、いつもと勝手が違ってやりにくい部分があったとしても、不満を並べるのではなくて、とにかくやってみよう!と言える人達に、クリエイター魂を見たと言ったらちょっと大袈裟かしらね?

収録ではいつも、日本から同席しているディレクターの方が指示を出すのですが、良い作品を作る人ってやっぱりすごい。素人の私が言うのもおこがましいけど、さすが言葉のプロというか、言葉の持つ力を知り尽くしているということなのか、どう言えば伝わるのか本人に響くのかを考えて、言葉を選んでいるように感じました。

「そうじゃない」じゃなくて「こうして欲しい」、「なぜできない」ではなく「もう一度やってみよう」、「できて当たり前」ではなくて「さすがだね!」

もちろん声優さんがベテランで、一から百まで指示しなくても出来る人だからというのもあるのかも知れないし、時には苛立ちやフラストレーションをぶつけてしまう時があるのかわからないけど、ベストを尽くして欲しい時の言葉や言い方っていうのはあるよね。

私はそこでエンジニアに指示を出す通訳として立ち会っていて、だいたい「はい次のセリフとります」みたいな簡単な内容だけど、わからない専門用語が出てくる事があります。それは先方も承知の上とはいえ、わかりやすく噛み砕いて説明してくれて、私が恐縮していると「たすかってます!」と言ってくれます。
いろんな意味で、すごく勉強させていただいてます。

次回はプロの声優さんのお仕事を見て、ちょっと驚いた事について描きます。

【連載全7話】
声優(1)幼なじみ
声優(2)はじめての声優体験
声優(3)あれから...
声優(4)寿美菜子さんと話した
声優(5)アフレコ現場
声優(6)プロの声優の仕事ぶり
声優(7)アンバサダー

ツイッターでライクやリツイートしてくださった皆様、フォローしてくだった皆様ありがとうございます。そして今日もいつもどおり遊びにきてくださった皆様も、どうもありがとうございます!